■歯周病とは
細菌の付着を1つのリスクファクターとする感染症であり日本では30歳以上の
約8割が罹患しているといわれています。
歯周病は痛みなどの自覚症状がないまま進行することが多く「サイレントディズィーズ
(静かなる疾患)」とも呼称され、そのお口の変化にはなかなか気付くことができ
ません。
(T)歯周病のリスクファクター
(U)歯周病の進行と治癒
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■治療の流れ
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■歯周病の基本治療
歯周病の治療は、歯磨きに始まり歯磨きに終わるといっても過言ではありません。
歯磨きだけで治る軽度の歯周病もあります。しかし、歯周ポケットが5mm、6mmと
深くなると歯磨きだけでは治りません。そのような歯周病の治療は歯周病基本治療と
呼ばれている処置から始めます。
(T)歯磨きはなぜ必要か
人はなぜ歯磨きをしなければならないのでしょうか。野生の動物は歯を磨かないので
むし歯や歯周病だらけなのでしょうか?また歯ブラシが存在しなかった三千年まえの
弥生時代の人たちは、むし歯や歯周病だらけだったのでしょうか?食生活をみてみると
理解できます。
弥生時代:食生活は木の実や草の葉の自然食。動物の肉は生もしくは
燻製にして食べていました。1日の咀嚼回数は3,000〜4,000回だそうです。
よくかむことによって、唾液がたくさんでて、殺菌作用があったようです。
野生の動物:肉食の動物は生で肉を食べています。そのため
繊維質が多く、食べかすが歯にこびり付くどころか逆にブラッシング効果が
あります。
現代人:現代人が1日に咀嚼する回数は500〜600回です。
かまずに飲み込める食品中心の食生活になったからです。これによって
顎が小さくなり、歯並びが悪くなり、体の成長にも悪影響を与えています。
やわらかい食べ物は歯にこびり付きます。歯にこびり付いた食べ物カスを
えさとして微生物(細菌)が人の口に住む様になってきたのです。
食事のあと、食べかすが歯の周囲にこびりつくとそこに細菌がくっつきます。
それが、むし歯や歯周病の原因となるのです。食文化の変化(ジャンクフードの
ようなやわらかい食品の普及)によって現代人はより丁寧に歯を磨かなければ
ならないのです。
(U)歯周病を治すためのプラークコントロール
(1)家庭で行うプラークコントロール(ホームケア)
歯周病は歯を支えている骨が破壊される病気です。原因は歯周ポケットの
中や周囲に住みつく歯周病菌の集団(細菌性プラーク)です。治療は細菌を
できるだけ排除し、ふたたび歯周病菌がそこに住まないような環境を
つくりそれを維持いていくことです。つまりブラッシングがとても大切なのです。
(2)診療室で行うプラークコントロール(オフィスケア、プロフェッショナルケア)
定期的に歯科医院へ通って管理している人と、そうでない人では歯を
失う比率に大きな差があることがわかっています。歯科医院で行う
ケアを、オフィスケアまたはプロフェッショナルケアといいます。
ホームケアでは落としきれない頑固な汚れや、バイオフィルム(細菌の集団が
たまった膜)を特殊な機械で徹底的に除去します。
@下顎の前歯の裏側など歯石がつきやすい部位や、細菌のたまり場となり
やすい修復物の周囲の管理などを行います。
A家庭で除去できなかったプラークの停滞部位を見つけ、清掃指導を
行います。
Bむし歯予防のため高濃度フッ素の塗布を行います。
C家庭での低濃度フッ素の使用と組み合わせることがより効果的です。
D体の健康も保たれているか、成人病などの持病があればその疾患の
程度はどうかなどの問診も行います。
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■歯周病の治療で大切なこと
歯周病治療には患者様、歯科医師、歯科衛生士が協力しあって前向きに取り組んで
いかなければなりません。
患者様ご自身が意識していただくこと
1歯ブラシの方法を覚えること
2歯肉の中まで入っている根の表面の歯石をとること
3生活改善をすること
4定期的にクリーニングすること
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■全身疾患とのかかわり
(T)歯周病がなぜ全身の健康に関係するのか
歯周病は歯周ポケットの内部にバイオフィルムが形成され、細菌が増殖することと、
炎症反応がおこることから、全身の健康に害をもたらします。すなわち、
1.細菌が他の臓器、血管などに入り込み、病気をおこす。
2.炎症反応物質が全身の臓器、組織などに悪影響を及ぼす。
ことがあげられます。
病気としては、1.では、肺炎、心臓病、血管の病気(動脈硬化、バージャー病)
などがあげられ、2.では、糖尿病、妊婦の低体重児出産(早産)などがあげられて
います。
(U)全身の健康状態も歯周病に影響を与えます
全身の病気や、不健康から歯周病を進行させるものとして、糖尿病、喫煙、肥満、
骨粗しょう症があげられており、歯周病の治療、予防には、これらの状態を改善
することが重要です。